“名文はタイムマシンに乗って 〜ホントは教えたくない、文章のコツ〜”

2010年10月27日 11:56 | コメント (0) | トラックバック (0)

日本文学を専攻する海外の学生が必ずする質問があるそうです。

「どうして日本語の小説は昔のことと今のことがごっちゃになっているの?」

これは一言でいえば日本語の「時制」の扱いに対する疑問です。
世に名文と謳われる日本語の文章には、
必ずと言っていいほど「過去の出来事(〜だった)」と
「現在の出来事(〜である)」が混在しているのです。
ためしに夏目漱石の『我輩は猫である』の冒頭を
すこしだけ読んでみましょう。

「この書生の掌の裏(うち)でしばらくはよい心持に坐っておったが、
しばらくすると非常な速力で運転し始めた。
書生が動くのか自分だけが動くのか分らないが無暗(むやみ)に眼が廻る。
胸が悪くなる。到底(とうてい)助からないと思っていると、
どさりと音がして眼から火が出た。」

お分かりになりますでしょうか。

主人公である猫は、過去のことについて話しているのに、
途中から「眼がまわる」「胸が悪くなる」などなど、
まるで今感じていることを話すかのように、
現在形をつかって物語を進めています。

これは日本文学の特徴で、諸説あるものの、
日本語は過去形が「た」という単一の子音で終わるため、響きが単調になり、
心地よいリズムを生みにくいことから生まれた慣習だというのが
一般的な解釈のようです。
現在形の「る」をところどころにちりばめることによって、
日本語は文章のリズムを豊かにし、加えて、
過去のことが目の前で起こっているかのような緊迫感を獲得しているのです。

……さあ、身近なエッセイや、読み物調の記事を手にとって見てください。
思わず読まされる「記事」はきっと、
タイムマシンのように過去と現在を自由に行き来しているはずですよ。


社内報の読者ターゲット

2010年10月13日 17:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

社内誌の総合サイト「Commu-Suppo(コミサポ)」を運営している
ナナ総合コミュニケーション研究から、定期的に
記事を提供していただいています。

今回は「社内報の読者ターゲット」についてお送りします。


“社内報の読者ターゲット”

社内報の読者ターゲットについて考える際、
重要なポイントとなるのは、
【全社員をターゲットとしない】
ということです。

単に「知ってもらう」、「理解してもらう」
という企画主旨なら、対象は全員となりますが、
「共感してもらう」、そして「行動してもらう」となると
一度に全社員をターゲット、というのは、そもそもムリ。

年齢、階層、業務、生活環境、雇用形態などなど、
それぞれ異なる社員全員に「グッとくる」企画は難しいハズです。

某中堅スーパーの社内報では、
社員よりもむしろ、店舗の主な戦力である
パート/アルバイト店員層をターゲットとしているようです。

社内報の目的が【社内の活性化】であるならば、
社内で【最も影響力のある階層】をターゲットとして考え、
そこに企画を集中投下していくことが大切。

全員に読んでもらおうとすると、総花的になり、
結局誰にも読まれないものになってしまう恐れがあります。

・今回のこの特集は、この読者層
・今回のこの連載企画は、この読者層

といった具合に、
企画ごとに明確にターゲットを定めていくほうが。
結果として読まれるものになるのではないでしょうか。


チェックはやっぱりプリントアウトで

2010年09月28日 20:34 | コメント (0) | トラックバック (0)

雨降りの日も増え、明け方は時に肌寒いくらいの涼しさを
感じる日々になってきましたね。

スポーツの秋、食欲の秋、
そしてもちろん! 読書の秋の到来です。


さて話はうって変わって、
みなさんは興味をひく記事をネットで見つけたとき、
どのようにしてそれを読んでいますか?

「収集資料として保管する」にせよ、
「モニタではどうしても読みにくいから」にせよ、
やはりプリントアウトして読むという人が
多いのではないでしょうか。

モニタに感じられる、
このなんとなく「読みにくい」感じには、
きちんとした理由があります。

現在のモニタの標準的な画素数は、1920*1080。
1インチにどれだけの密度で点がならんでいるかを示す
dpi=dot per inchという単位をつかって換算してみます。
表示領域を実測して
横、約480ミリ=約19インチ
縦、約270ミリ=約10.5インチ
とすると、どちらで計算しても、
モニタが持っている表現力(解像度)は、
おおよそ100dpi、
つまり、1インチ=約25.4ミリの間に、100コの
小さな点が敷き詰められて表現されているということです。

一方プリンタは、家庭用・業務用、
カラー・モノクロを問わず600dpi以上、
オフセット印刷となると2400dpi以上という、
まさに桁違いの「点の細かさ」を持っています。
当然、文字の輪郭のなめらかさは、
点の細かさ・密度の高いほうが上。
同じサイズのモニタと印刷された紙とで同じ内容を見比べたとき、
目に飛びこんでくる情報量は、
印刷物のほうが圧倒的に多いと言えるわけです。

ここぞ! というときの原稿・資料の推敲には、
モニタでの確認で済ませるのではなく、
紙にして見るほうが、明らかに見落としが少なく、オススメです。
これも、それぞれの表現力のこまかさ・密度の違いが理由なのです。


特色の2大巨頭

2010年09月14日 20:06 | コメント (0) | トラックバック (0)

もう9月も折り返しにもかかわらず、
30℃を超える日々ってやっぱりちょっとヘンですね。

今年は気温統計を開始した1898年
(日本の総理大臣が伊藤博文や山縣有朋の時代です)
以来113年で最も暑い夏とのこと。
みなさんあと少しでこの酷暑も終わりのはず(?)です。
あと一息ですから一緒に頑張りましょう。

さて今回は色のお話、
色といっても「特色」と呼ばれるものについてです。

某携帯電話キャリアの大々的な宣伝の効果もあって、
またたく間に知名度があがった「PANTONE」。
元々はアメリカに本社を持つカラー印刷用のインキ会社の名称です。

日本では大日本インキ化学工業株式会社
(2008年4月1日、DIC株式会社に名称変更)の「DIC」が主流でしたが、
企業のグローバル化もあいまり、
PANTONEが使われることも多くなっているようです。

特色は様々な薬品の配合によりその色彩を変えているため、
当然両社の色が相容れることはありません。
PhotoShopのカラーライブラリーダイアログで
相互変換は簡単にできますが、
基本的には違うものと考えたほうがよいでしょう。

印刷会社への特色の指定は、
やはり日本では昔から主流だったこともあり、
DICで指定をするほうが無難だと思います。

特色はデザイナー要望、
または企業のCIなどで頻繁に使われますが、
微妙な色の違いが後の大きなミステイクに
つながる可能性もあります。

お願いしたデザインがPANTONE指定されていた場合、
「DICに置き換えた場合は?」と聞いておくことで、
後々の仕事を増やさない予防線となります。

みなさんご注意あれ。

【追伸】
「伊藤博文」と聞いて、「千円札」をイメージしてしまうのって
ちょっと古いんでしょうかね。


過去の記事一覧はこちら

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